5日目:アンカラ           ※1$=1590,000 TL ※



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サフランボルの美しい街並(朝)














アタトゥルク廟入口

アヌトゥカビル




















トルコのサッカー少年とバカ一人


昨日は、丘の上でサフランボルの街並を日が暮れるまで眺めていた。
世界遺産にもなっているその美しい街並は、眺めているだけで心が癒されるかのようやった。

そして、辺りがすっかり暗くなった21時頃、ようやく宿に戻り、残ってたパンを食べると、いつの間にか寝いってしまってた。
シングルベッドを荷物置きにし、ダブルベッドで1人就寝、いやーりっちりっち♪
が、ふつーに寒くて、大きなダブルベッドの端っこで丸まって寝とった、もったいない。。。。


7時過ぎ、とりあえず身体だけ起こすと、頭はまだ半分寝てるままハマムへ向かった。
前まで行ってみると、中は真っ暗、誰もいーひん、6時から開いてるはずやのにな。。。。
おっかしーの〜とか思いながら隣の店先にいたおっちゃんに聞いてみると、ついて来いって。
で、入り口を開けてみると、鍵かかってへんし・・・・。

店のおっちゃんは脱衣所の中で寝とった・・・・。
おっちゃんは半分寝たまま、「アカすりするか?」て聞いてきたけど、昨日の夜シャワー入ってるし、頼むつもりはなかったから、「いらないっす」てゆってみたら、ちょっとホッとしとった。
でも、もし頼んでたら店に誰もおらんくなるねんけど、それはいーんやろか???

中に入ると、広ーい浴室の中に俺一人。
中央の大理石の台の上に大の字で寝とったら、静寂の中に聞こえてくるのは水の滴る音だけで。
流れゆく時の中で、この空間だけはそれが一瞬止まっているかのように感じられ、その神秘さの中で静かに至福の時を味わった。

そして、どんくらいの時間が経ったやろか、至福感が最大限に満たされたのを感じると浴室を出た。

すると、店のおっちゃんはまた寝とった。。。。
タオルをもらい、再び服を着た後、少しその余韻を楽しんだ。
そして、お金を払おうとすると、おっちゃんはやっぱりまた寝とった。
代金は3500トルコリラとゆうことやってんけど、小銭が3450トルコリラしかなくて、そうゆってみると、「OKOK!」とゆっておっちゃんはあっさりまけてくれた。

俺の他にお客さんはなく、ただ単におっちゃんは早くまた寝たかっただけかもしれんかった。
が、最高の至福感の中で、そんな小さな好意が俺にはとても嬉しかった。
このおっちゃんの何気ない優しさが、ここサフランボルの街の優しさを象徴してるかのように思えた。

チェックアウトを済ませると、街を出て行く前にもう一度丘に登ることにした。
丘の上で、静かにたたずむ街並を眺めながら、俺は改めてこの街に来てよかったと思った。
本当は、昨日の朝のうちに到着して、もう少しゆっくりするつもりやってんけど。
それが、ちょっとしたミスから、到着するんが夕方になってまってんけど。
それでも、慣れない土地での生活から来る旅の疲れを癒し、イスタンブールの喧騒を解き放ってくれるには余りある所やった。
ありがとう、サフランボル。。。。


アンカラには、当初立ち寄る予定ではなかった。
首都ってもんはふつーに都会で、特に行ってもおもろないやろて思ってた。
が、サフランボルからカッパドキアへの直通バスがなかったことから、丸々1日移動に使うよりはと思い、アンカラに1泊することにした。

アンカラには、3時半に着いた。
街を歩くと、すんげーゴミだらけで、犬がいっぱいうろついててちょっと怖かった。
しかも、トルコの首都であるアンカラはやっぱ見た目からもふつーに都会で、でも走ってる車が古くて、大阪よりも空気が悪いんではないかと思えた。

着いて早々、とりあえず、アタトゥルク廟に行ってみた。
中に入ってみると、ふつーにアタトゥルク一色。
もちろんアタトゥルクを祭ってるとこやねんから、当然っちゃー当然やねんけど、それにしてもすっげーカリスマ性。。。。

日本でみる、オウム教徒から見た麻原彰晃レベル!?(爆)

トルコ建国の父やし、全てのお札に顔が載るくらいやから相当やねんけど、でもそれにしても凄かった。。。。

そして、宿に荷物を置くと、アンカラ市民の憩いの場ゲンチリッキ公園へ。
この公園を抜けると、サッカースタジアムがあった。
今はオフシーズンやからもちろん試合はやってなかってんけど、スタジアムの横にあるサッカー場で中学生の試合をしとった。
それを30分ほどほけ〜っと見てたら、無性に俺もサッカーがしたくなった。。。。

次は、アンカラ城に行ってみることにした。
が、全然道が分かんねぇ・・・・。
少し迷ってたら、その辺で遊んでた子供達が案内してくれるて。
城までは、すっげー細い民家の脇道を抜けていってんけど、いくら都会とはいえ、少し都心を離れると、風景が180°変わる。
ここいらの家は、見た目からしてあんま生活的には余裕はないんやろとは思われるねんけど、子供達の顔を見とったら、ここの子達の方が、むしろ逆に生き生きとして見えた。

そんな脇道をずんずん進んでいくと、民家の中にいきなり城が現れる。
アンカラ城は、ふつーに民家のど真ん中にあって、ふつーに子供達の遊び場と化していた。
一番上まで上ってみると、この地域は高台になってて、アンカラの街を360°一望できた。
これがもうすげーのなんのって、すっげーいい眺めやった。
しばらくぼんやりと、アンカラの街と夕陽を眺めて黄昏てみた。

ふと来た方と逆の方を見下ろしてみると、サッカーをやってるのが見えた。
てことで、帰りはそっちから下りることにし、そこまで行ってサッカーを脇から見てた。
すると、「どっから来たん?」て聞かれたから「日本」て答えると、「一緒にやらんか?」って。

もちろん ! ! むしろその言葉を待ってました♪♪♪

待ってましたとばかりに混じると、俺は一躍ヒーローに。
「Japon!!ナカータ!!」って子供達がめっちゃ俺のとこに集まってくる。
辺りがもう暗くなりかけてて、結局30分くらいしかできんかってんけど、とにかく俺はめちゃめちゃ楽しかった♪
結局、その場に30人くらい集まってきて、別れ際、みんなと100回以上はハイタッチをした。
何かめっちゃ‘うる○ん’(某テレビ番組)みたいやった。

トルコに来て5日、毎日すばらしい景色をいっぱい見てる、すばらしい建物もいっぱい見てる。
それに比べれば、ガキンチョ達とサッカーをしたことなんて大したことやないんかもしれん。
でも俺には、そんなちっぽけながらも偽りなど微塵もない、トルコのガキンチョ達との心と心の触れ合いがめっちゃ楽しかった。
こうゆう触れ合いこそ、海外に逃亡した俺が心から望んでいたことやった。
俺は、この日を、この時を一生忘れないと思った。。。。


みんなと別れ、街の方へと戻った俺の心はずっと踊っていた。
途中、焼き鳥サンドが売られてて、めっちゃうまそうやったから食べてみた。
やっぱ運動した後のご飯はうまいの〜♪
でも、こんなん1コじゃお腹いっぱいにならんからどうしよ、とか思ってたら、通りの向かいからおっちゃんに呼ばれた。

行ってみると、キョフテサンドを売ってる店で、店のおっちゃんと色々話をしてみると、どーやらおっちゃんは日本の人と結婚してるらしい。
奥さんの写真も見してもらってんけど、日本人と結婚してるて割には日本語が全くしゃべれんのは怪しいと思ってまった。

結局、真相は分からんかってんけど、でも、とにかくノリはめちゃめちゃ良かったし、キュウリもタダでくれたし、まぁいっかて思った。(トルコでは、キュウリは皮をむいて塩をかけて生で食べる、おやつ代わりなんやろか?)
でも、遠慮せんと飲めて、明らかに水道水が入ったペットボトルを渡された時はちょっと迷ったけど。
まぁ、あんま気にしてもしゃーないかとか思って、ぐびぐび飲んでみたけど。(笑)
でも、帰り際、ペットボトル満タンにして持ってけてゆわれた時はさすがに断った。
ありがとう、でもまだまだ旅は長いんです。。。。

お腹も満たし宿に帰ると、何やかんやで床についた時には12時半になっていた。
予定になかったアンカラやったけど、結果的に来て良かった。
良い1日になって、本当に良かった。


(本日の収支)           6日目 につづく    .








































サフランボルで泊まった宿












アタトゥルクが眠る棺

お札に描かれたアタトゥルク









































キョフテ屋のノリの良いおやじと
その仲間達とバカ一人


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